☆群馬県PTA連合会 令和6年度 活動方針
群馬県PTA連合会は、子どもたちが心豊かで、たくましく心身共に健全に成長することを願い、実践・研修を積み重ね、本県の教育振興に大きく寄与してきた。少子高齢化・情報化など、時代とともに社会環境は大きく変化し、子どもたちの心身を健全に育成するための環境は、益々厳しさを増している。いじめ、交通事故や犯罪、自然災害等から子どもの命を守るための安全教育は大きな課題となっており、PTAとしても県行政や各社会教育機関、地域と連携を深め、共に協働を図りながら適切で迅速な対応に努める必要がある。更には、次代を担う子どもたちの「心の教育」、これを支える「家庭の教育力」、「地域の教育力」のより一層の向上に会員と共に努めていかなければならない。
また、群馬県教育委員会が今年度新たに策定した「第4期教育振興基本計画」の最上位目標に「自分とみんなのウェルビーイングが重なり合い、高め合う共生社会へ向けて― ひとりひとりがエージェンシーを発揮し、自ら学びをつくり、行動する自律した学習者の育成―」を掲げ、目標の実現に向け、「大人も、子どもも、社会的な”一人の主体”」「学校で、家庭で、地域で…自ら学び育つ、共に学び育つ」という2つの視点を示している。
そこで、我々PTAは、自らの果たすべき役割を再確認しながら、明日の日本を担う子どもたちの健全育成に向け、次に掲げる基本方針のもとに力強く前進しなければならない。
1 親としての責任を自覚して家庭教育の充実を図るとともに、子どもたちのたくましく生
きる力をはぐくむことに努める。また、親子がともにかけがえのない命の尊さについての
認識を深め、子どもたち一人一人の自己実現が図れる、潤いのあるよりよい家庭づくりに
努める。
2 新しい学力観に立ち、将来の生き方をはぐくむ進路指導、進路選択のあり方について理
解・協力し、そのための研修を深める。また、地域、単位PTAの実情に応じ、教育的環
境の改善・整備について実践活動をとおして一層推進する。特別支援教育の理解とその振
興に一層努力する。
3 子どもたちの登下校時の安全指導、交通安全指導に協力するとともに、会員自身の交通
道徳の高揚に努める。また、家庭・学校・地域、関係機関等との連携を図り、子どもたち
の健康で安全な生活を確保するための地域社会活動を推進し、子どもたちが健康で安全に
生活できる環境づくりに努める。
4 いじめ防止をはじめ、人権尊重教育を一層推進する。また、スマホ、ゲーム、テレビ、
インターネットの活用、情報機器の使い方についての認識を深める広報活動の強化を図
る。さらに、生涯学習の視点に立ったPTAの役割を認識するとともに、子どもたちにと
って、よき父母よき教師となるよう研修を深める。
令和6年度 活動目標 < 活動スローガン >
子どもたちのたくましく生きる力をはぐくむために、自ら学ぶPTA活動を推進しよう!
本年度の実践目標
1 健全育成、教育環境等の諸問題に関する調査研究
○子どもをよく見て声を聞き、子どもたちの心・人権に寄り添った関わり方の理解を深め
る。
○日頃の生活習慣を見つめ直すとともに、家庭でのコミュニケーションを大切にする。
○子どもを守る防犯、不登校等の研修や子どもセーフネットの具体策を検討する。
2 家庭・学校・地域の連携により、子どもが安全で安心して過ごせる環境づくりを推進
○地震や風水害等の自然災害から命を守る指導の推進をはかる。
○いじめ防止、不登校、非行の防止にあたり学校と協力する。
○命を守る交通安全指導を推進する。
3 県、郡市、単位PTAの家庭教育委員会の活動の活性化、単位PTAにおける特色ある
活動への支援や奨励と共に、多様なつながりを大切にした取組の展開。更には、県教育委
員会から発信する会員へのより良い情報提供。
4 「群馬県小中学生総合保障制度」の周知、「(一社)群馬県PTA安全互助会」との連携強化